ユウトの標本箱

ユウトの自然ブログです。昆虫や植物、自然のことばっかり書いていきます。

ユウト流、初心者のためのラベルの作り方

ユウトです。

 

さて、世の中には様々なものを収集する人たちがいます。
俗にいうコレクターであります。

 

切手や瓶の蓋など、上げれば枚挙にいとまがありません。

 

そして、自然のものを対象に収集を行う人も数多くいますね。

 

鉱石、貝、そして昆虫など、そのひとが好きなものを集め、一つの場所に収めて楽しむものです。
これを標本と言ったりします(たぶんね)

 

さて、そんな収集、採集ですが、特に自然の標本において無くてならないものがあります。

 

それは、ラベルです。

 

それの名前が何で、いつ、どこで採集したものなのか。その情報が書かれた、
いわば標本の名札みたいなものです。

 

このラベル、個人的にめちゃくちゃ大事なものだと思います。

 

自然のものの標本にとって、それがどこでいつ採られたものなのかの情報は
とても価値があるものになるからです(学術的にもとっても大事)。

 

ラベル無しの標本……つまりどこでいつ採られたものなのか分からない標本は
正直ゴミと一緒だとボクは思いますよ。

 

とっても価値のある昆虫標本があったとして、それが今では絶滅して
採ることのできない地域で採られたものだったとしたら
それを証明するラベルがあるとないとでは標本の価値が雲泥の差です。

 

というわけで、ラベルはとっても大事なものなんですよ。

 

しかし! だからといって!

 

『ラベルの作り方なんて分からんわ!』

 

という初心者コレクターの人も多いはず。かつて僕もそうでした。

 

というわけで、今回はボクが学生時代に教わった、自分でのラベルの作り方を
紹介したいと思います。

 

市販のものもあるのでそれを使うのもいいですが、
自分で作ったら経済的!

 

ぜひともラベル作成の参考にしてみてください。

 

昆虫用の標本なので、貝、鉱石などに使えるラベルとは
ちょっと違うかもしれません。

 

 

 

簡単、ラベルの作り方

 

エクセルでラベルを作っていきます。

 

まず、作りたいラベルの横と縦の長さを決めます。
これ、結構大事。ラベルの大きさがバラバラだとちょっと格好悪くなります。

 

ボクのラベルの設定は、縦が27.60(46ピクセル)、横が9.89(96ピクセル)です。

 

続いて、標本の個体識別をやりやすいように、個体に簡単な名前を付けられる
セルを作っておきます。

 

これは無くてもいいですが、作っておくとかゆいところに手が届くときがあります。


切り離すときに『あっ、カッターの刃が上のラベルを切っちゃった!』とかいう
事故の予防にもなりますしね。

 

出来たら、セルを区切っている線をちょっと太くしておきましょう。


これは無くてもいいですが、ラベルが完成してから切り出すときに
個人的に便利に思ってます。

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ラベル①



 

こんな感じになります。

 

 

続いて、ここに採集したものの情報を書いていきましょう。

 

書いていく情報は人にもよるでしょうが、ボクは

  1. 場所
  2. 日付
  3. 採集者名
  4. 学名
  5. 和名

この辺りを書きます。

 

上段には1,2,3を文字サイズ5で書き、
下段には学名と和名を文字サイズ4で書きます。

 

ともに中央ぞろえにしておきましょう。

 

 

例えば、2015年5月31日の富山県富山市呉羽山
ユウトがマヤサンオサムシ(Carabus maiyasanus)を採集した場合、

 

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ラベル②

 

 

 

こんな感じで書きます。

 

日付と名前は一緒の行に書いて、日付,名前leg.というふうに書きます。

 

ボクのこだわりとしては、日付を日、月、年の順で書いて、
月は英語の略を書いてます。

 

また、採集者名の後ろに『leg.』と書き加えてます。
これはラテン語の"legit”の略です。

 

まあこの辺りは個人の自由でいいと思います。legなんて付けなくてもいいですし
日付の書き方もなんでもOKです。

 

下段ですが、種名は属名で1行、種小名で1行という風にすると収まりがいいです。

学名の下に和名を書いておきます。

 

また、和名の下に採集者の名前を英語表記で書いておくと個人的にかっこいいです。

 

 

というわけで、ラベル完成です。お疲れさまでした。

 

あとは印刷して、切り出して標本につけてあげましょう!

 

 

 

というわけで、ラベルの作り方を紹介しました。

 

最初にも言いましたが、これはあくまでも作り方の一例です。

 

いろんな人が作り方を紹介していますので、自分に合った作り方で
ラベルを作ってあげてください。

 

ラベルは、それを採集した思い出を思い出すきっかけになります。

 

ぜひ、価値あるラベルを付けてあげてくださいね。