ユウトの標本箱

ユウトの自然ブログです。昆虫や植物、自然のことばっかり書いていきます。

始まりのサドマイマイカブリ(2015年12月28~29日)①

これはだいぶ前になることだが、形として残しておきたいのでこのように
記事にしてみることにする。

 

時は2015年の12月末。

 

ボクは新潟県直江津港にいた。

 

当時の大学の研究室の先輩だったT氏に
「サドマイマイカブリを掘りに行くけれど来る?」

と誘われたのでそれに付いていくことにしたのだ。

 

T氏の他に、T氏の同期でOBのS氏も同行することになっていた。

S氏とは面識は無かったけど、話には聞いていたし、
会ってみてなるほどと思った。

 

その日の日本海は大荒れで、船がぎりぎり出られるくらいの波の高さだったと思う。

ボクは船内で船酔いをし、大変な思いをして佐渡島に渡った!

始まる前からすでに限界だった。

 

S氏の車を船に乗せてきたので、佐渡島上陸と同時に採集がスタートした。

その日の佐渡は雪のちらついていて、空は灰色の重たい様子だった。

 

適当に走らせ、適当な場所を見つけると車を止めて、佐渡の自然の様子を見るのを
兼ねて林に入ってみた。

 

そのうち、朽ちた切り株を一つ見つけた。

さっそく持参した鍬を入れてみる。すると、

出た! サドマイマイカブリだ!

 

1頭目を早くも見つけられた。

まずは1頭目。何であれ、初めの1頭は嬉しい。

 

これは幸先のいいスタートだ……そんな風に息巻いていたボクたち。

その後も島内を走り回り、夕暮れでタイムリミット。

計10頭のサドマイマイカブリを採集できた。

 

採集するときも、いろいろと先輩方に教わりながらボクは掘っていた。

ボクは取りやすそうな場所の倒木……例えば道路のすぐわきにあったものなどを
掘ったりしていたが、その様子を見てか、

「そういう道路わきは乾燥しやすいからマイマイは冬眠しないよ~」

なんて教えてくれたり、

マイマイがいそうな場所に関しては、

「根元近くにはいないよ。モグラとかに食べられちゃうかもしれないからね」

「枝の分かれた付け根のところとかに結構い印象があるなぁ」

などと教えてくれた。

当時素人だったボクには、とてもありがたかった!

 

 

 

その夜は佐渡の海鮮を使ったお寿司で舌鼓を打ち、
ペンションにとまり、夜通し語り明かしたのだった……。

 

 

 ②へと続く・