ユウトの標本箱

ユウトの自然ブログです。昆虫や植物、自然のことばっかり書いていきます。

夏の粟島で独り、アオマイマイカブリを探して(2016年7月10~11日)

だいぶ前のアオマイマイカブリ採集の思い出です。

 

 

 

インターネットで調べても、アオマイマイカブリの採集記はあまり見ない気がした。

 

あと、やっぱりオサ掘りは冬の採集なので、
オサ掘りのターゲットになりやすいマイマイカブリ
夏の採集記録はより少ない。

 

しかし、当時の季節は春が過ぎ、夏となっていた。

 

そして、とあるブログで夏の採集記ががあり、
そこではとても簡単にアオマイマイカブリが拾えると書かれていた。

 

「アオマイマイカブリを採るなら夏だ」

 

これは確かめに行かないといけない。それに、その真偽はともかくとして、

 

夏だし島だ! 行くっきゃねぇ!

 

というわけで、粟島遠征が決定した。

 

 

 

2016年7月10日。

 

ボクは独り、夕方の岩船港にいた。

 

ボクはとんでもなく汗だくで、息も切らしていた!

なんでかというと、そのとき運悪く電車が新潟駅で遅延し、

通常よりも一時間近く遅れて到着したのだ。

 

最寄りの岩船町駅からは、お金をケチって
歩いて向かおうと考えていたわけだが、
本来なら余裕をもって到着ができる計算だった。

 

しかし遅延によって全力で走っても間に合うかどうかの瀬戸際になってしまい、
なんとか間に合ったものの猛烈な疲労だった。

 

とりあえずは船に乗れたので御の字。
高速船なので、到着はすぐだった。

 

粟島の港のすぐ近くに観光案内所があって、
ここでキャンプ場にあるバンガローの鍵が借りられる。

 

本日の宿をゲットし、海岸を少し歩いた先にあるバンガローに
荷物を下ろすと、辺りはもうすぐ夜になろうとしていた。

 

集落のレストランで夕食を済ませ、ついでにお風呂にも入る。

公衆浴場も近くに合ってすばらしい!
粟島、良きかな。

 

満腹になったし、さっぱりもしたし、ではいざ、
アオマイマイカブリの採集へGO!

 

バンガローにライトを取りに戻り、周囲の散策を開始。

 

と、思ったら。

 

開始数分で1頭目を見つけてしまった。

 

街灯の下をとことこ歩いていた。
えぇ……早すぎ……。

 

幸先の良いスタート。期待が持てそう。
しかしこうやって期待して、いつも裏切られてきたような……(笑)

 

でも、このときばかりは期待を裏切らなかった。

 

山の道を登ってみる。
港がある集落と、やまを挟んで反対側の集落とを結ぶ道路の、
緩い坂道を登りながら探す。

 

探してみると、これが結構見つかる。
適当に地面を照らしていれば、ポツポツと見つけられるのだ。

 

歩いて程度登り、Uターン。
降りてきてみれば、7頭のアオマイマイカブリを採集できた。

 

となると、あと3頭はほしいな……人間は欲深い生き物である。
そうやって欲をかき、いつも悔しい思いをしているだろうに。
ボクは、学ばないのである。

 

バンガローの反対側の集落を散策してみた。
すると……見つかる見つかる!

 

地面を歩いていたり、壁にくっついていたり、
交尾している奴らまでいた(そいつらは見逃してやった)。

 

結局、やまを歩いた時間の半分くらいで、
あっという間にアオマイマイカブリの数は倍以上になっていた。

 

大変に満足である。
ボクはホクホクで眠りについた。

 

次の日はもう採らなくてもよいので、
島を自転車で一周して帰ることに。

 

村役場で自転車をレンタルできるのでそこでママチャリを借り、
島一周に突撃。一周3時間くらいで回れるらしい。

 

しかしね、これが失敗だった。

 

島の中、かなり斜面が多い!

 

ママチャリだとしんどすぎる!

 

滝のような汗をかき、ヒィヒィ言って島を一周。

正直これが一番きつかったです。

 

島一周の間にもアオマイマイカブリを数頭ゲット。

 

結果、17頭のアオマイマイカブリをゲットできた!

 

 

この結果から、ボクは言いたい。

アオマイマイカブリ採集は、夏がオススメだ。

藪をこいで朽ち木を探すよりもよほど楽で簡単だ。
普通に地面を歩いているのである。

 

それに、やはり島は夏に輝く。
美しい海と島の風も夏が一番感じられるのだから。

 

また、他の虫も採れるのが嬉しい。
夏はにぎやかで大好きだ。

 

 

今度はしっかり、粟島を楽しみに行きたいな。
アディオス、粟島!

 

 

採集結果

アオマイマイカブリ×17