ユウトの標本箱

ユウトの自然ブログです。昆虫や植物、自然のことばっかり書いていきます。

アロエベラを水耕栽培で育ててみた(浮舟式水耕栽培)@新潟県西部

水耕栽培多肉植物を育てることができる。

 

そう聞いたので、自宅にあるアロエベラでやってみることにした。

 

アロエは乾燥に強い植物。

しかし反対に湿り気にはそこまで強くない。

 

実際、育てるときには水をやりすぎず、乾燥気味に育てると良いと

どこかで聞いたことがあった。

 

水耕栽培なんて、乾燥からは最も遠い栽培方法だ。

はたしてうまくいくのか……というのを知りたくてやってみた。

 

 

といっても、ネット上ではすでに先駆者がいて、

と、アロエ水耕栽培ができることが証明されている。

 

ということで、なにかちょっと変わったやり方でやってみたいなと

思ったのがボクである。

 

どこの国か地域なのか忘れたが、稲(かどうかも定かではない)の水耕栽培

水上にぷかぷかと浮かばせて育てるというのを聞いたことがあった。

 

これならパーライトとか根っこを固定する砂利はいらない。

 

なにより水にぷかぷか浮かぶアロエベラをちょっと見てみたかった。

 

 

 

オリジナル?水耕栽培法『浮舟式水耕栽培

 多分こんなやり方してる人そんなにいないはず(笑)

 

 

準備したもの

 

アロエベラは元から栽培している株から生えてきた子株を使用。

 

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使った土台



 

こちらが今回の浮舟式水耕栽培に使うアロエベラを固定する土台。
ネット通販で購入。

円形の発泡スチロール製。浮力があるので浮く。

 

これの中心に穴をあけ、そこに根っこを切ったアロエベラを刺す。

そして、アロエベラを土台に固定するためにひもで縛りつける。

 

さて、なぜ根っこを切ったかというと、調べているときに

 

『土で育った根っこを水耕栽培でそのまま使うのは
根っこが水耕栽培に適応していないのでNG。
土の栽培から水耕栽培を変更するなら元の根っこを切り落とす』

 

と、とあるサイトに書かれていたのでそのためだ。

 

ということは反対の場合(水耕栽培→土の栽培)も同じなのだろうか?

でも水耕栽培で生えた根っこのまま土に植えた後も特に問題なく育っているという

ブログもあったので、そこんところ、知っている人がいたらお願いします。

 

前置きが長くなったが、上記の工程を踏んだアロエベラの画像がこちら↓

 

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完成した水耕栽培用のアロエベラ

こんな感じになった。

 

ちなみに上側はこんな感じ↓

 

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裏側

しっかり水に浸かるようになっている。

 

これを水おけに浮かべ、さらに酸欠にならないように
エアーポンプで空気を送ることようにした。
ちなみに養液はハイポネックスを使用。

 

 

スタート日は2020年4月20日

さて、無事に成長してくれるかな?

季節的にまだ少し寒くもあり、不安なスタートを切った。

 

 

 

2020年6月1日

 

途中経過ということで、アロエベラがどうなったか見てみた。

 

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2020年6月1日時点の姿

枯れていない! 一応は成功だ!

葉っぱもどこか頼りなかったのに、今ではのびのびと葉を広げている。

中も水分を含んでみっちりとしている。

 

気になる裏側は……

 

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2020年6月1日時点の根っこの様子



めっちゃ生えてる。

 

断面は黒くなってるけど、茎の側面から根っこがわさわさ。

 

どうやら浮舟式水耕栽培、成功のようだ!

別にぷかぷか浮かんでいても、成長には関係ないらしい。

 

 

 

2020年6月8日

 

一週間開いて、もう一度気まぐれに観察をしてみたら、

 

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2020年6月8日のアロエベラの姿

 

根っこの成長やばくない?

 

一週間で倍くらいになっている気がするんですが。

 

後、葉っぱに若干病気が……悲しい。

 

とりあえずは、すくすく成長しているようだ。

 

これから夏本番。どうなっていくか楽しみだ。

 

観察をしたらその都度追記予定。

 

 

 

 

2020年8月11日追記

 

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2020年8月11日①

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2020年8月11日②

 

2020年8月11日追記。

 

夏真っ盛り。

成長速度がかなり上がっている。

 

葉の広がり、葉の長さ、大きさ、すべてが成長している。

 

おかげで株の重さが重くなり、加えて重心も上に行ってしまったので
浮舟が半分沈んでしまっている。
一回り大きい浮舟に乗り換えさせてあげないといけない。
あと、藻で真っ青。

 

しかし、最近の暑さがひどいのでやりたくない思い……。
特に11日は全国で猛暑日で、埼玉では40度越えだった。

 

関東や関西とかよりも鹿児島や沖縄の方が涼しかった……どういうことなの。

 

この地も例に漏れず36℃くらいだった。
温室の中は温度計で45℃(!?)で圧倒的な暑さ。

 

植物たち、ゆだっちゃわない?

換気はしているんだけどな。

 

脇芽も生えてきた。これは取ってしまおう。
一株を大きく育てたいのでね。

 

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2020年8月11日③

根っこの様子。

 

前回よりもさらに茂っている、という印象は無い。

 

葉の成長へシフトしたのだろうか。

 

夏はこれからで、さらに暑くなること請け合いだ。
水耕栽培のため、水が蒸発して乾燥してしまう可能性がある。
実際数度、カラカラに乾いていたこともあった。

 

枯らさないように注意しながら見ていきたい。

 

 

2020年8月6日測定(写真撮り忘れのため11日記載)

 

高さ35.0㎝

短径31.0㎝

長径42.0㎝

 

 

 

2020年9月1日

 

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2020年9月1日①

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2020年9月1日②

 

2020年9月1日追記。

 

さらに葉を横へと広げて幅を利かせてきているアロエベラ。

 

背丈は伸びず、むしろ縮む。上方向に立っていた葉が
横方向へと伸びたためだろう。

 

桶の中に簡単な足場を置き、
船が傾かないように工夫。

 

浮かんでいないのでもはや浮舟ではないが
そのうち大きい浮舟に乗せ換えるので
今はこれでOKということで。

 

脇芽は取り、スッキリ。

 

脇芽たちをそうするかは後で考えよう。

 

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2020年9月1日③

 

病気のしていない、健康的で肉厚な葉。
中央からは新しい葉も出てきている。

 

根っこにカビが生えてしまうことを心配していたのだけど
今のところは大丈夫。

 

まだまだ大きくなりそう。
液肥をまたあげてあげよう。

 

しかし、当初はもう少しゆっくりで小さく育つと思っていたのに
随分と面積を取るようになってきた。

 

置き場所変えた方が良いかなぁ?

 

 

2020年9月1日測定

 

樹高36.0㎝

短径(葉の広がり)48.0㎝

長径(葉の広がり)54.0㎝

 

 

2020年12月14日追記

 

だいぶ期間を開けてしまった。

 

実は理由がある。

 

水耕栽培は、失敗となった。

 

正確には、取りやめたという感じである。

 

アロエベラが枯れたわけではない。個体自体は12月現在も生きている。

 

ではどうして取りやめたかというと、理由は

根腐れを起こしたからである。

 

上記の8月時点の根っこの写真を見ると、白い綺麗な根っこをしている。

 

しかしこれが、9月中旬ごろから黒いかさぶたのようなものが根っこに

できはじめ、それは全体へと広がった。

 

水耕栽培なのに、土にまみれたように汚らしい見た目になっていた。

しかも少しつまむと根っこは腐ったようにちぎれたりした。

 

明らかにおかしく、根腐れと判断し、無事な根っこを残して他は
すべて切除し、鉢植えに植え替えてあげることにした。

 

水耕から土耕へと変更で、枯れてしまうのではないかとは思ったが、
とりあえずは枯れずにいてくれている。

 

根腐れを起こした原因として、思いつく理由は以下だ。

  1. エアーポンプでの酸素吸入がその頃から満足にできていなかったため、
    根が酸欠状態になっていた。
  2. 夏の暑さで水槽内の水が温まりすぎた。
  3. 水の交換を怠り、水が不衛生に。夏の暑さで不衛生化が促進。

特に1番目の理由は大きいと思う。

 

エアーを出すチューブの先端に付けていた石が割れ、

細かい泡を出すことができなくなっていた。

 

さらに、石が壊れたおかげでチューブがしっかりと水中に沈まなくなり、
勝手に水中から抜けてしまっていることが多かった。

 

というように、酸欠が続いた結果の根腐れだろうと推測している。

 

要するに、自分の怠慢が招いた結果だ。

 

しかし少なくとも、きちんと管理していれば
アロエベラの水耕栽培が行えることは分かった。

 

水耕栽培のまま冬越しができるかは不明。

水耕栽培において水温は冷たすぎるとよくないと聞く。

 

そもそも土耕栽培でも寒い地域の場合は

水を上げずに乾燥した状態にして耐寒性を上げ、

冬越しをするのがよいと、調べた限りでは言われているので、

予想でしかないが、冬越しは難しいかもしれない。

 

ここからはちょっとだけ妄想のお話をば。

 

さて仮に、大きな水路、水槽などにアロエベラを
今回のように浮舟式で浮かべれば、水耕での大規模栽培も可能なのでは?

 

そのときは浮舟同士をひもなどでつないでおき、
バラバラにならないようにしておけばよいかもしれない。

 

そして、寒い地域の場合は冬が近くなったら陸上にあげ、

乾燥した状態で冬越しをし、暖かくなったら再び水に、という

サイクルにするとよいかもしれない。

 

まあ、こんな方法で採算の取れる栽培ができるかは謎だし、
おそらくできない(笑)

 

でも、ちょっと面白そうに思う。

 

水面いっぱいにアロエベラがぷかぷか浮かんでたら、
めちゃくちゃシュールだね(笑)

 

ということで、アロエベラの浮舟式水耕栽培
以上で終わり。

 

何かの役に、誰かの役に立つと信じて

残しておきます。