カレーリーフ(オオバゲッキツ)栽培記録@新潟県西部
他にも同日の記事があるが、思い立ったのでぜんぶ書いてみた次第である。
2020年5月6日
ネットにてカレーリーフを購入してみた。
実は以前にも栽培に挑戦してみたのだが、冬越しに失敗してあえなく
枯れてしまった。
今回は、これを枯らすことなく大きく成長させたい。
というのも、ボクはカレーが大好きで、そのせいで自分で
香辛料を配合してインド系の料理を作るようになってしまったのだが、
カレーリーフはカレー好きの中では有名な植物。
これを入れると、カレーの味は一味変わるのだ!
……と、ボクは信じている。
オオバゲッキツが和名のカレーリーフだが、
インドなどでは庭に普通に植えられている樹らしい。
料理するときに採ってくるということか……羨ましい。
さて日本では、カレーリーフの乾燥した葉は比較的売られているが、
生葉となると話は変わる。
奥飛騨で温泉利用による栽培で生葉を販売している場所があるが
日本においてはほとんど販売されていない。
というわけで、なんとかして自分で栽培し、
自分の料理に使いたいというのがボクの願いなのだが、
果たしてうまくいくのだろうか?
残念ながら当方の地域は南方にあらず、冬はなかなかに寒い。
南国でぬくぬくと生きていた植物たちには辛い土地だろう。
2020年5月1日の計測で、高さは17.5㎝。
これから夏にかけて、どれだけ成長してくれるだろうか。
2020年6月5日
購入当初は小さかった枝が大きく育ち、てっぺんで大きく葉を広げている。
幹は相変わらず頼りない。
下の部分の小さな枝は成長せず、枯れて落ちたものまであった。
それは自然なことだったのか? それとも管理が下手だったから?
分からないけど、成長には大きな影響は無さそうな気がする。
2020年6月5日計測
樹高19.5㎝
短径(葉の広がり)21.0㎝
長径(葉の広がり)22.0㎝
アゲハに狙われていないので、ちょっと安心。
2020年7月15日追記
2020年7月15日追記。
7月に入り暑くなってきてから
急速に成長してきた印象。
上部の葉の成長がすごい。日ごとに大きくなっているのが分かる。
頂点からも新しい枝がもう出てきている。
大きくなるのはかなり早そうだ。
2020年7月15日測定
樹高24.5㎝
短径(葉の広がり)34.0㎝
長径(葉の広がり)35.0㎝
枝の広がりは円形。
歪みがあまりないのが面白い。
2020年8月11日
2020年8月11日追記。
枝の高さがさらに伸びてきたので室外で測定することに。
頂部の枝だけでなく、中、下部の枝も伸びてきた。
また、枝の重さでか少し垂れ下がってきている。
これは単純に水分不足?
頂部だけでなく中、下部の枝が成長したことで
全体のシルエットが大きくなってきた。
おかげで頼りない印象が少しずつ無くなってきている。
室内に置いてある関係で日光の方向が斜めだからか、
はたまた置いてあるところが少し斜めだからか、
気が若干傾いて成長している。
まああまり気にならないが、植え替えの時には少し調節して植えよう。
まだ新しい枝が伸びてきそうだ。
葉の茂りも旺盛。元気で何より。
それにしても、他の樹木たちよりも明らかに成長が早い。
一年生の野菜の成長を見ているかのようだ。
もう少ししたら植え替えをしてあげてもいいかもしれない。
ちなみについに、葉を摘んでカレーに使ってみた!
摘んで嗅いでみると、スパイシーな香りが鼻をくすぐる。
今まで嗅いだことのない香りだ。
カレーに使ってみると、いつもと香りが違う……ような気がする。
数枚しか入れていないので香りが弱かったのかもしれない。
もう少し大きくなったら、今回よりも多めに摘んでみようと思う。
2020年8月6日測定(写真を撮り忘れたので11日に記載)
樹高31.0㎝
短径(葉の広がり)36.0㎝
長径(葉の広がり)37.0㎝
2020年9月1日
2020年9月1日追記。
さらに枝を増やし、背をグッと高くした。
一週間前にも少し観察をしたのだが、その時よりも
さらに大きくなっている。
さすがは熱帯植物。暑さを糧にどんどん成長していく。
面白いことに、横には広がらずに
縦方向に大きくなっている印象がある。
下の枝は中部の枝よりも小さく、上部の枝は成長途中のため
当然小さい。
したがって樹形は球形のようになっている。
それに枝がきれいに同心円から生えるので、
樹形がとても整頓されている。
光がすべての葉に当たるように計算された枝の配置。
折れ曲がった枝も無く、いびつさが無いとても素直な樹形だ。
見ていて気持ちよさまである。
幹もしっかりとしてきて、根本は木質化している。
割と風で樹が倒れてしまいそうになるくらいしなるので
これで耐久力も上がってくれるだろう。
後はもう少し幹が太くなってくれると良いな。
鉢を持って移動したりすると、振動で可哀そうなくらいしなる。
さて、そろそろ根詰まりをしてきそうだったので、
一回り大きい鉢に植え替えてあげよう、そうしよう。
2020年9月1日測定
樹高46.0㎝
短径(葉の広がり)46.0㎝
長径(葉の広がり)43.0㎝
2020年10月8日追記
計測は10月2日に行った。
気温が下がってきた感がある。
その影響か、成長が目に見えて遅くなった。
また、樹の高さは上がるが、横幅は大きくならない。
円筒形に、直径が変わらずに縦方向に伸びている感じである。
少しあげる水の量を減らした。夏よりも蒸発量は少ないし、
要求量も少ないだろうという考えである。
相変わらず根元がふらふらで、ちょっとした傾斜があれば
その方向に倒れてしまう。
土をもう少し根元にかけてあげるべきか。
2020年10月2日測定
樹高54.0㎝
短径(葉の広がり)53.0㎝
長径(葉の広がり)51.0㎝
2020年12月14日追記
しばらく成長が止まると予想しているので写真は無し。
代わりにカレーリーフの置かれた状況と状態について
残しておくことにする。
そもそもカレーリーフは我が家の無加温温室内に置いてある。
11月になると夜間の気温が一桁になることも多くなった。
日中は15度くらいにはなるが、かなり気温が下がった。
そこで11月の頭くらいから温室内にさらに簡易温室を作り、
そのなかで過ごしてもらっている。
簡易温室内は日中、空間が区切られていることで25度くらいに
上がることもあり、また隙間風も当たらないのでよいかもしれない。
また心配なので、保温球代わりに40Wの電球を温室内につるし、
サーモスタットで12度を切ったら点灯するように設定。
おかげで外気温よりも2度強くらいハウス内が高くなるようになった。
カレーリーフは、寒くなると葉を落としてしまうと聞いてたが、
11月時点では今のところ落としていない。
成長は止まったが、葉は青く茂らせている。
ネット上の情報だと耐寒温度にばらつきがあり、
10度以上だったり、15度以上だったり、
はたまた0度前後だったりとはっきりしない。
中には、葉は落とすものの氷点下2.2℃を経験しても
枯死しないで翌春に新葉を出した、という報告もある。
おそらくだが、
- 何℃付近になると葉を落とし始めるのか。
- 何℃付近になると枯れるのか。
このどちらに耐寒温度の基準を置くかで、既述のずれが
出ているのではないか?
また、樹の大きさによっても耐寒性は変わるらしい。
(樹のサイズが大きいほど耐寒性は高くなる。体が冷えにくいから?)
ということで、どんな大きさのカレーリーフが何℃付近で葉を落とし、
何℃付近で枯れ始めるのかがあいまいなのだと思う。
少なくとも、僕の個体に関しては、
無加温温室内にさらに作った簡易温室内においてあり、
上記の10月時点の計測値から大きさに変化がない大きさで、
電球ありで夜間に7℃になっても葉を落としていない。
ということになっている。
おそらく深夜の最も寒いときは6℃付近にまで気温が下がっている
かもしれないが、それでも葉は落ちていない。
これからもう少し観察を続けたい。
12月
12月に入り、日中の気温が10度を下回る日が出てくるようになった。
夜間には5度を下回る日も多い。
おかげで電球が一日中点灯しっぱなしなんて日もある。
しかし、そのような気温になっても
葉は落ちることも無く、変色もしていない。
だがついに、12月14日、最高気温が4℃、最低気温が0℃という
予報が出た。
日中には雪がちらつき、本格的な冬到来といった様子だ。
カレーリーフに関しては、これ以上無加温温室に置いておくのは
葉を落とさずにいさせるには不可能に思える。
様子を見て、変色が見られたら部屋に取り込もう。
Part2へと続く。