ユウトの標本箱

ユウトの自然ブログです。昆虫や植物、自然のことばっかり書いていきます。

始まりのサドマイマイカブリ(2015年12月28~29日)②

①の続き。

 

 

yutoinsect.hatenablog.com

 

次の日も天気は曇りであまり良くは無かった。
吹雪にはならないことを祈るばかりだ。

 

コンビニで買ったパンとかで朝食を済ませ、朝から島内を走っていると、
川の近くでS氏が不意に呟いた。

 

「あれトキじゃね?」

 

言われて空を見上げる。すると、確かに1羽の鳥が遠くに小さく見え、

それはよく見ると桃色をしている。

 

桃色、ではなく、あれは朱鷺色だ。

野生のトキなんて初めて見た。
なんだか縁起の良いものを見られた気がした。

今日の採集も上手くいきそうだ!

 

車を走らせていると、いつの間にか山道に入っていた。

先輩方が周囲を観察し、目ぼしいところを見つけてか車を止めた。

 

降りてみると、目の前にはスギとアカマツの林が広がっていた。

先輩が林に入っていくのを見て、ボクもその後ろをついていった。

 

雪が舞い始めていた。小粒のあられだった。

斜面を降りていくと、スギの切り株が散見される谷間に降りた。

どうやらこの辺は材木の切り出す場所にもなっているのかもしれない。

 

ここで三手に分かれて採集をすることにした。

ボクは昨日、実は一頭も見つけられていない。

今日こそはたくさん見つけたかった。

 

すると、遠くで「採れたぞ~」と先輩の声が聞こえた。

この場所にもちゃんとマイマイがいてくれるようだ。

 

なら、大丈夫だ。ボクも見つけられる! そう期待して鍬を振り下ろす。

しかし、出てこない! なんでだ!

樹の皮はひっぺがしたし、水分のたっぷりな朽ち木も崩した。
しかしいない!

 

もしやさっきの先輩のマイマイ以外にいないのでは?
そんな風に考えていたその時、ようやく、
鍬で崩した木の中に、大きな黒い甲虫があった!

 

ようやく、自身でサドマイマイカブリを採集することができた。
感動である。

その感動を伝えたくて、ボクは先輩方に報告をしに向かった。

 

しかし、言ってみて驚いた……ボクが1頭採集する間に、

先輩らはすでに20頭以上も採集していた!

 

サドマイマイカブリは、いないわけではなかった。

ボクがただ、見つけられていなかっただけだったのだ。
悲しい……。

 

谷間の斜面を登り、アカマツ林に移動してさらに採集。

大きな倒木があり、T氏と一緒に崩してみると、

そこから何頭か出てきた。

 

S氏の方に行ってみると、S氏は見上げるばかりの巨大な立ち枯れを崩していて、

すでに七頭くらい採集したらしかった。

まだいるかもだから、反対側をお願いと言われ、崩してみる。

すると、何も出てこなかった……木くずが顔にかかって痛いだけだった!

 

T氏とも協力して掘ってみるも、奇形の1頭が出ただけで終了。

S氏のすごさを実感した……。

 

結果としてその林を出てみると、タッパーの中には

数十頭のサドマイマイが蠢いていた。恐ろしいくらいだった。

 

落ち着いたところで数えてみると、合計で52頭ものサドマイマイカブリ
採集することに成功した!
大成功、大勝利である!

 

ついでに固有亜種のサドアオオサムシ2頭とサドクロオサムシ1頭を採集しており、

おまけも得られて万々歳だった。

 

さて、どんな感じでこれらを分けますかと聞くと、
なんと山分けでよいという。

ボクは今回の採集でほとんど貢献できておらず、
今回の大漁はT氏とS氏の両名の力がすべてだった。

 

しかし、一緒に来たのだからと、ボクは14頭のサドマイマイカブリと、
3頭のオサムシの中からサドクロオサムシをいただかせてもらった。

申し訳なかったが、本当に嬉しかった。ありがとうございました!

 

 

小木港から直江津港へと帰還する。

 

怒涛の2日間だった。

 

今回の採集は、ボクにとっての初めての採集遠征だったが、
このような経験をできてとても良かった。ご一緒出来て良かったと思っている。

 

先輩方とは直江津でお別れ。
先輩2人はそのまま東京に行って明日は友人と呑み会だと言っていた。

 

ちなみに後から聞いた話では、
上越で別亜種のコアオマイマイカブリも採集しに行ったらしい。

……すさまじい体力だ。
(ちなみに一頭しか採れなかったらしい。良い場所が本当に見つからなかったそうだ)

 

というわけで、サドマイマイカブリの採集は大成功となったのだった。

 

ありがとう、佐渡島

ありがとう、先輩方!

 

 

結果

サドマイマイカブリ×52

サドアオオサムシ×2

サドクロオサムシ×1

 

 

 

始まりのサドマイマイカブリ(2015年12月28~29日)①

これはだいぶ前になることだが、形として残しておきたいのでこのように
記事にしてみることにする。

 

時は2015年の12月末。

 

ボクは新潟県直江津港にいた。

 

当時の大学の研究室の先輩だったT氏に
「サドマイマイカブリを掘りに行くけれど来る?」

と誘われたのでそれに付いていくことにしたのだ。

 

T氏の他に、T氏の同期でOBのS氏も同行することになっていた。

S氏とは面識は無かったけど、話には聞いていたし、
会ってみてなるほどと思った。

 

その日の日本海は大荒れで、船がぎりぎり出られるくらいの波の高さだったと思う。

ボクは船内で船酔いをし、大変な思いをして佐渡島に渡った!

始まる前からすでに限界だった。

 

S氏の車を船に乗せてきたので、佐渡島上陸と同時に採集がスタートした。

その日の佐渡は雪のちらついていて、空は灰色の重たい様子だった。

 

適当に走らせ、適当な場所を見つけると車を止めて、佐渡の自然の様子を見るのを
兼ねて林に入ってみた。

 

そのうち、朽ちた切り株を一つ見つけた。

さっそく持参した鍬を入れてみる。すると、

出た! サドマイマイカブリだ!

 

1頭目を早くも見つけられた。

まずは1頭目。何であれ、初めの1頭は嬉しい。

 

これは幸先のいいスタートだ……そんな風に息巻いていたボクたち。

その後も島内を走り回り、夕暮れでタイムリミット。

計10頭のサドマイマイカブリを採集できた。

 

採集するときも、いろいろと先輩方に教わりながらボクは掘っていた。

ボクは取りやすそうな場所の倒木……例えば道路のすぐわきにあったものなどを
掘ったりしていたが、その様子を見てか、

「そういう道路わきは乾燥しやすいからマイマイは冬眠しないよ~」

なんて教えてくれたり、

マイマイがいそうな場所に関しては、

「根元近くにはいないよ。モグラとかに食べられちゃうかもしれないからね」

「枝の分かれた付け根のところとかに結構い印象があるなぁ」

などと教えてくれた。

当時素人だったボクには、とてもありがたかった!

 

 

 

その夜は佐渡の海鮮を使ったお寿司で舌鼓を打ち、
ペンションにとまり、夜通し語り明かしたのだった……。

 

 

 ②へと続く・

 

富山のオオムラサキの思い出

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国蝶、オオムラサキ

 

ボクはそのチョウを憧れてはいたものの、

今まで野生のものはお目にかかったことはない。

 

しかし採集する努力はしたことはある。

 

富山に住んでいた当時、オオムラサキがとてもほしかったボク。

 

そんなボクに、ボクにとって昆虫の師匠にあたる人から
『時期が来たらあそこに行くの、運が良ければ見られるよ』
と教えてもらった。

 

そこは、市街地から山へとひたすら走った先の谷間にある、
湧き水が湧きだしている場所。

 

少し行けばダム湖があり、とても自然豊かな場所だった。

 

ボクは何回かそこへと足を運んだのだが……
結局見ることもできなかった。

 

オオムラサキは、いるところに行けばいる生き物だと思う。
まあそれはどんな生き物にも言えるのだけど。

 

行った日はたいてい、ひたすら暑かった気がする。

 

喉が渇いて、湧き水を飲んだこともある。

 

もしかしたら、そんなボクの姿を、オオムラサキ
どこかで観察してきていたかもしれない。

 

今でも、あの場所にオオムラサキは来ているのだろうか?

 

富山県でのクロコノマチョウの発見(201711月)

地球温暖化が進み、南方系の生物が生息域を北上させているというのは

よく知られていることだと思う。

 

ボクは数年前まで富山県に暮らしていて、

よく昆虫採集をしていた。

 

そんな2017年の11月。

 

ボクは当時住んでいたマンションで

一匹のチョウを見つけた。

 

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クロコノマチョウ♂ 2017年11月 富山県富山市

 

 

それがこのチョウだった。

 

名前はクロコノマチョウ。ジャノメチョウの一種だ。

 

このチョウも温暖化による生息地の北への拡大を進めているチョウの一つだ。

 

元々は南方系のチョウで、北陸にいない種。
捕まえたときに『なんだこれは?』と首を傾げてしまった。

 

このチョウの分布に関して、ネット上にあった
第4回自然環境保全基礎調査動植物分布調査(昆虫類)
では次のように記載されている。

 

今回の分布図は前回(第3回)の分布図に比べてみると東方への分布の拡大が著しく、神奈川県、千葉県への進出の様子が明瞭に読みとれる。分布図には示されていないが、神奈川県下では幼虫の発生、千葉県南部では幼虫の発生はもちろん、成虫越冬(すなわち土着)も確認されている。先駆的な個体は分布図には示されていないが、東京都、埼玉県、群馬県で見つかっている。

 

 引用元:

www.biodic.go.jp

 

こちらは分布図。

www.biodic.go.jp

 

 

この調査報告書の発行は正確には分からないが、
序文に1993年3月の日付が書かれている。

 

つまり、27年以上前の調査ということになる。

 

そこから月日が経ち、当時よりも
温暖化はさらに進んだことは間違いない。

 

1993年からの月日で、
日本海側へも生息域を広げてきたのだろうか?

 

すでに定着しているのか、迷蝶かは分からない。
でも迷蝶だとしても、定着は時間の問題だと思う。

 

このチョウを捕まえたのも3年前だし、
もしかしたらすでに……かもしれない。

アロエベラを水耕栽培で育ててみた(浮舟式水耕栽培)@新潟県西部

水耕栽培多肉植物を育てることができる。

 

そう聞いたので、自宅にあるアロエベラでやってみることにした。

 

アロエは乾燥に強い植物。

しかし反対に湿り気にはそこまで強くない。

 

実際、育てるときには水をやりすぎず、乾燥気味に育てると良いと

どこかで聞いたことがあった。

 

水耕栽培なんて、乾燥からは最も遠い栽培方法だ。

はたしてうまくいくのか……というのを知りたくてやってみた。

 

 

といっても、ネット上ではすでに先駆者がいて、

と、アロエ水耕栽培ができることが証明されている。

 

ということで、なにかちょっと変わったやり方でやってみたいなと

思ったのがボクである。

 

どこの国か地域なのか忘れたが、稲(かどうかも定かではない)の水耕栽培

水上にぷかぷかと浮かばせて育てるというのを聞いたことがあった。

 

これならパーライトとか根っこを固定する砂利はいらない。

 

なにより水にぷかぷか浮かぶアロエベラをちょっと見てみたかった。

 

 

 

オリジナル?水耕栽培法『浮舟式水耕栽培

 多分こんなやり方してる人そんなにいないはず(笑)

 

 

準備したもの

 

アロエベラは元から栽培している株から生えてきた子株を使用。

 

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使った土台



 

こちらが今回の浮舟式水耕栽培に使うアロエベラを固定する土台。
ネット通販で購入。

円形の発泡スチロール製。浮力があるので浮く。

 

これの中心に穴をあけ、そこに根っこを切ったアロエベラを刺す。

そして、アロエベラを土台に固定するためにひもで縛りつける。

 

さて、なぜ根っこを切ったかというと、調べているときに

 

『土で育った根っこを水耕栽培でそのまま使うのは
根っこが水耕栽培に適応していないのでNG。
土の栽培から水耕栽培を変更するなら元の根っこを切り落とす』

 

と、とあるサイトに書かれていたのでそのためだ。

 

ということは反対の場合(水耕栽培→土の栽培)も同じなのだろうか?

でも水耕栽培で生えた根っこのまま土に植えた後も特に問題なく育っているという

ブログもあったので、そこんところ、知っている人がいたらお願いします。

 

前置きが長くなったが、上記の工程を踏んだアロエベラの画像がこちら↓

 

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完成した水耕栽培用のアロエベラ

こんな感じになった。

 

ちなみに上側はこんな感じ↓

 

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裏側

しっかり水に浸かるようになっている。

 

これを水おけに浮かべ、さらに酸欠にならないように
エアーポンプで空気を送ることようにした。
ちなみに養液はハイポネックスを使用。

 

 

スタート日は2020年4月20日

さて、無事に成長してくれるかな?

季節的にまだ少し寒くもあり、不安なスタートを切った。

 

 

 

2020年6月1日

 

途中経過ということで、アロエベラがどうなったか見てみた。

 

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2020年6月1日時点の姿

枯れていない! 一応は成功だ!

葉っぱもどこか頼りなかったのに、今ではのびのびと葉を広げている。

中も水分を含んでみっちりとしている。

 

気になる裏側は……

 

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2020年6月1日時点の根っこの様子



めっちゃ生えてる。

 

断面は黒くなってるけど、茎の側面から根っこがわさわさ。

 

どうやら浮舟式水耕栽培、成功のようだ!

別にぷかぷか浮かんでいても、成長には関係ないらしい。

 

 

 

2020年6月8日

 

一週間開いて、もう一度気まぐれに観察をしてみたら、

 

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2020年6月8日のアロエベラの姿

 

根っこの成長やばくない?

 

一週間で倍くらいになっている気がするんですが。

 

後、葉っぱに若干病気が……悲しい。

 

とりあえずは、すくすく成長しているようだ。

 

これから夏本番。どうなっていくか楽しみだ。

 

観察をしたらその都度追記予定。

 

 

 

 

2020年8月11日追記

 

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2020年8月11日①

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2020年8月11日②

 

2020年8月11日追記。

 

夏真っ盛り。

成長速度がかなり上がっている。

 

葉の広がり、葉の長さ、大きさ、すべてが成長している。

 

おかげで株の重さが重くなり、加えて重心も上に行ってしまったので
浮舟が半分沈んでしまっている。
一回り大きい浮舟に乗り換えさせてあげないといけない。
あと、藻で真っ青。

 

しかし、最近の暑さがひどいのでやりたくない思い……。
特に11日は全国で猛暑日で、埼玉では40度越えだった。

 

関東や関西とかよりも鹿児島や沖縄の方が涼しかった……どういうことなの。

 

この地も例に漏れず36℃くらいだった。
温室の中は温度計で45℃(!?)で圧倒的な暑さ。

 

植物たち、ゆだっちゃわない?

換気はしているんだけどな。

 

脇芽も生えてきた。これは取ってしまおう。
一株を大きく育てたいのでね。

 

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2020年8月11日③

根っこの様子。

 

前回よりもさらに茂っている、という印象は無い。

 

葉の成長へシフトしたのだろうか。

 

夏はこれからで、さらに暑くなること請け合いだ。
水耕栽培のため、水が蒸発して乾燥してしまう可能性がある。
実際数度、カラカラに乾いていたこともあった。

 

枯らさないように注意しながら見ていきたい。

 

 

2020年8月6日測定(写真撮り忘れのため11日記載)

 

高さ35.0㎝

短径31.0㎝

長径42.0㎝

 

 

 

2020年9月1日

 

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2020年9月1日①

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2020年9月1日②

 

2020年9月1日追記。

 

さらに葉を横へと広げて幅を利かせてきているアロエベラ。

 

背丈は伸びず、むしろ縮む。上方向に立っていた葉が
横方向へと伸びたためだろう。

 

桶の中に簡単な足場を置き、
船が傾かないように工夫。

 

浮かんでいないのでもはや浮舟ではないが
そのうち大きい浮舟に乗せ換えるので
今はこれでOKということで。

 

脇芽は取り、スッキリ。

 

脇芽たちをそうするかは後で考えよう。

 

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2020年9月1日③

 

病気のしていない、健康的で肉厚な葉。
中央からは新しい葉も出てきている。

 

根っこにカビが生えてしまうことを心配していたのだけど
今のところは大丈夫。

 

まだまだ大きくなりそう。
液肥をまたあげてあげよう。

 

しかし、当初はもう少しゆっくりで小さく育つと思っていたのに
随分と面積を取るようになってきた。

 

置き場所変えた方が良いかなぁ?

 

 

2020年9月1日測定

 

樹高36.0㎝

短径(葉の広がり)48.0㎝

長径(葉の広がり)54.0㎝

 

 

2020年12月14日追記

 

だいぶ期間を開けてしまった。

 

実は理由がある。

 

水耕栽培は、失敗となった。

 

正確には、取りやめたという感じである。

 

アロエベラが枯れたわけではない。個体自体は12月現在も生きている。

 

ではどうして取りやめたかというと、理由は

根腐れを起こしたからである。

 

上記の8月時点の根っこの写真を見ると、白い綺麗な根っこをしている。

 

しかしこれが、9月中旬ごろから黒いかさぶたのようなものが根っこに

できはじめ、それは全体へと広がった。

 

水耕栽培なのに、土にまみれたように汚らしい見た目になっていた。

しかも少しつまむと根っこは腐ったようにちぎれたりした。

 

明らかにおかしく、根腐れと判断し、無事な根っこを残して他は
すべて切除し、鉢植えに植え替えてあげることにした。

 

水耕から土耕へと変更で、枯れてしまうのではないかとは思ったが、
とりあえずは枯れずにいてくれている。

 

根腐れを起こした原因として、思いつく理由は以下だ。

  1. エアーポンプでの酸素吸入がその頃から満足にできていなかったため、
    根が酸欠状態になっていた。
  2. 夏の暑さで水槽内の水が温まりすぎた。
  3. 水の交換を怠り、水が不衛生に。夏の暑さで不衛生化が促進。

特に1番目の理由は大きいと思う。

 

エアーを出すチューブの先端に付けていた石が割れ、

細かい泡を出すことができなくなっていた。

 

さらに、石が壊れたおかげでチューブがしっかりと水中に沈まなくなり、
勝手に水中から抜けてしまっていることが多かった。

 

というように、酸欠が続いた結果の根腐れだろうと推測している。

 

要するに、自分の怠慢が招いた結果だ。

 

しかし少なくとも、きちんと管理していれば
アロエベラの水耕栽培が行えることは分かった。

 

水耕栽培のまま冬越しができるかは不明。

水耕栽培において水温は冷たすぎるとよくないと聞く。

 

そもそも土耕栽培でも寒い地域の場合は

水を上げずに乾燥した状態にして耐寒性を上げ、

冬越しをするのがよいと、調べた限りでは言われているので、

予想でしかないが、冬越しは難しいかもしれない。

 

ここからはちょっとだけ妄想のお話をば。

 

さて仮に、大きな水路、水槽などにアロエベラを
今回のように浮舟式で浮かべれば、水耕での大規模栽培も可能なのでは?

 

そのときは浮舟同士をひもなどでつないでおき、
バラバラにならないようにしておけばよいかもしれない。

 

そして、寒い地域の場合は冬が近くなったら陸上にあげ、

乾燥した状態で冬越しをし、暖かくなったら再び水に、という

サイクルにするとよいかもしれない。

 

まあ、こんな方法で採算の取れる栽培ができるかは謎だし、
おそらくできない(笑)

 

でも、ちょっと面白そうに思う。

 

水面いっぱいにアロエベラがぷかぷか浮かんでたら、
めちゃくちゃシュールだね(笑)

 

ということで、アロエベラの浮舟式水耕栽培
以上で終わり。

 

何かの役に、誰かの役に立つと信じて

残しておきます。

コブミカン(パイマックルー)栽培記録@新潟県西部

 

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20205月6日

 

カレーリーフ(オオバゲッキツ)とともに、

もう一つの樹も購入してみた。

 

コブミカン、パイマックルーとも呼ばれるミカン科の植物だ。

 

タイとかでトムヤムクンの中に香り付けで

入れられたりして使われるこの植物。

 

例によって料理に使いたいからという

自家消費を目的とした栽培である。

 

ネットを見るに、耐寒性は低いが、
べらぼうに、というわけでないらしい。

0℃くらいなら耐え、霜が降りない室内管理なら良いそうだ。
(別のところでは-10℃までは耐えるとも書かれていた。
意外と耐寒性があるようだ)

 

というわけで、頑張ってみよう。

コブミカン、君の隣には寒がり仲間のカレーリーフ君もいるよ。

ともに頑張ってくれたまえ。

 

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2020年5月1日の計測で高さが16.0㎝。

 

すくすくと大きくなってほしいと願っている。

 

 

 

20206月5日

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20206月5日① 植えた日付の記載が間違っている(笑)

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20206月5日②

 2020年6月5日

 

1か月で葉が充実した。光沢のある大きい葉っぱが増えている。

幹は相変わらず頼りないが、樹高は少し伸びた。

 

2020年6月5日測定

樹高18.5㎝

短径(葉の広がり)10.0㎝

長径(葉の広がり)14.0㎝

 

これから夏を経てどれだけ生長してくれるだろうか。

 

 

 

 

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2020年7月15日①

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2020年7月15日②

 

 

2020年7月15日

 

新しい葉がまた増えた。

 

しかし、オオバゲッキツよりは成長が遅い。

種類の差なのか、成長に必要な日光がオオバゲッキツよりも多いからなのか。

温室栽培なので日光が減ってしまっているのが影響?

 

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2020年7月15日③

 

葉の色つやは良い。

 

夏場は外に出した方が成長してくれるだろうか?

 

耐寒性もあるし、年中外に出しておいても良いかもしれないが、
要検討だ。

 

 

2020年7月15日測定

 

樹高19.0㎝

短径(葉の広がり)20.0㎝

長径(葉の広がり)23.0㎝

 

 

 

2020年8月11日追記

 

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2020年8月11日①

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2020年8月11日②

2020年8月11日追記。

 

背が高くなったので、室外での撮影に変更。

 

これを書いている現在、暑い日々が続いている。

 

隣のカレーリーフは成長が著しい。

 

かたやコブミカンはどうかと言うと、反対に少しゆっくりな印象。

 

やはり日光不足だろう。
室内ではなく、直射日光の当たる場所の方が良いのだろう。

 

あと、近くで一緒に育てているレモングラス
覆いかぶさってきているのも問題。
背が高くて成長旺盛。でもちょっと邪魔。

 

しかし、それでも新しい枝を伸ばし、大きくてつやのある葉を
しっかり広げてくれている。
成長が遅いと言っても、樹高は伸びている。

 

カレーリーフと違って、綺麗な円形に葉を広げるわけではないのが
面白い。
頂点の中心から新芽を出すカレーリーフと違い、
コブミカンはそれぞれの枝の先端から新芽を伸ばす。

 

いびつで複雑な形に成長していくのもまた良いものである。

 

さあ、この夏でさらに大きく成長しておくれ。

 

 

2020年8月6日測定(写真撮り忘れのため11日記載)

 

樹高25.0㎝

短径(葉の広がり)20.0㎝

長径(葉の広がり)27.0㎝

 

 

 

 

2020年9月1日

 

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2020年9月1日①

 

2020年9月1日追記。

 

枝が一本大きく成長した。

 

一か月で20センチ以上伸びた。
すごい速度である。

 

今まで貯めていたエネルギーを爆発させているかのような急成長に
思わずにっこり。

 

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2020年9月1日②

 

葉の大きさも気づけばとても立派に。
小さくて可愛らしい葉ではなく、光沢のあるしっかりした葉を
茂らせている。

 

しかし、見るほどに不思議な形の葉っぱ。
なんでくびれたのだろうか?

 

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2020年9月1日③

 

ミカン科の樹におなじみのトゲ。

 

コブミカンもしっかりと生やしてます。

 

若い枝のトゲはまだ柔らかいけど、
下の方のトゲはカチカチ。

 

そのうち取り除いてやらなければ。

 

それに、根っこも鉢の下から出てきてしまっているし
植え替えをしてやらないといけない。

 

……でも蚊がいるので屋外で長いこといたくない!

 

 

2020年9月1日測定

 

樹高47.0㎝

短径(葉の広がり)25.0㎝

長径(葉の広がり)33.0㎝

 

 

2020年10月8日追記

 

大きな成長が無い。

 

年がら年中成長するというわけではなく、
例えば初夏と秋口に成長して後はそこまで、みたいな感じなのだろうか?

 

大きく伸びた枝先の葉っぱが少し大きくなった。

 

植え替えの影響で少しぐらつく。
根っこがまた土をつかむまでの辛抱か。
でもオオバゲッキツよりはしっかりしている。

 

根腐れが怖いので、あげる水の量を減らした。
半分くらいにまで減らしてしまったが、
夏みたいに暑くないし、今までがあげすぎだった感もある。

 

意外と今がちょうどよい?

 

 

2020年10月2日測定

 

樹高38.0㎝

短径(葉の広がり)42.0㎝

長径(葉の広がり)20.0㎝

 

 

2020年12月14日追記

 

しばらく期間が開いてしまった。

 

もう冬になったからか、それとも植え替えの影響からか、

 

12月になっても大きな成長は無い。

 

成長としては小さな葉が数枚、新しく出てきてはいる。

 

しかし1か月の間に、明らかな成長は無いので

ここから春まではずっとそうだろうと予想している。

 

他の植物と違って耐寒はあるので心配はしていない。

 

春までじっと待っていてくれな。

カレーリーフ(オオバゲッキツ)栽培記録@新潟県西部

他にも同日の記事があるが、思い立ったのでぜんぶ書いてみた次第である。

 

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2020年5月6日 

 

ネットにてカレーリーフを購入してみた。

 

実は以前にも栽培に挑戦してみたのだが、冬越しに失敗してあえなく
枯れてしまった。

 

今回は、これを枯らすことなく大きく成長させたい。

 

というのも、ボクはカレーが大好きで、そのせいで自分で
香辛料を配合してインド系の料理を作るようになってしまったのだが、

カレーリーフはカレー好きの中では有名な植物。

 

これを入れると、カレーの味は一味変わるのだ!

……と、ボクは信じている。

 

オオバゲッキツが和名のカレーリーフだが、

インドなどでは庭に普通に植えられている樹らしい。

料理するときに採ってくるということか……羨ましい。

 

さて日本では、カレーリーフの乾燥した葉は比較的売られているが、

生葉となると話は変わる。

 

奥飛騨で温泉利用による栽培で生葉を販売している場所があるが

日本においてはほとんど販売されていない。

 

というわけで、なんとかして自分で栽培し、

自分の料理に使いたいというのがボクの願いなのだが、

果たしてうまくいくのだろうか?

 

残念ながら当方の地域は南方にあらず、冬はなかなかに寒い。

南国でぬくぬくと生きていた植物たちには辛い土地だろう。

 

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2020年5月1日の計測で、高さは17.5㎝。

 

これから夏にかけて、どれだけ成長してくれるだろうか。

 

 

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2020年6月5日①

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2020年6月5日② 植えた日付は間違い(笑)

 

2020年6月5日

 

購入当初は小さかった枝が大きく育ち、てっぺんで大きく葉を広げている。

幹は相変わらず頼りない。

 

下の部分の小さな枝は成長せず、枯れて落ちたものまであった。

それは自然なことだったのか? それとも管理が下手だったから?

 

分からないけど、成長には大きな影響は無さそうな気がする。

 

 

2020年6月5日計測

 

樹高19.5㎝

短径(葉の広がり)21.0㎝

長径(葉の広がり)22.0㎝

 

アゲハに狙われていないので、ちょっと安心。

 

 

 

 

2020年7月15日追記

 

 

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2020年7月15日①

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2020年7月15日②




2020年7月15日追記。

 

7月に入り暑くなってきてから
急速に成長してきた印象。

 

上部の葉の成長がすごい。日ごとに大きくなっているのが分かる。

 

頂点からも新しい枝がもう出てきている。
大きくなるのはかなり早そうだ。

 

 

2020年7月15日測定

 

樹高24.5㎝

短径(葉の広がり)34.0㎝

長径(葉の広がり)35.0㎝

 

枝の広がりは円形。

 

歪みがあまりないのが面白い。

 

 

 

 

2020年8月11日

 

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2020年8月11日①

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2020年8月11日②

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2020年8月11日③ 枝の長さがとても伸びている。


2020年8月11日追記。

 

枝の高さがさらに伸びてきたので室外で測定することに。

 

頂部の枝だけでなく、中、下部の枝も伸びてきた。
また、枝の重さでか少し垂れ下がってきている。
これは単純に水分不足?

 

頂部だけでなく中、下部の枝が成長したことで
全体のシルエットが大きくなってきた。
おかげで頼りない印象が少しずつ無くなってきている。

 

室内に置いてある関係で日光の方向が斜めだからか、
はたまた置いてあるところが少し斜めだからか、

気が若干傾いて成長している。

まああまり気にならないが、植え替えの時には少し調節して植えよう。

 

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2020年8月11日④

まだ新しい枝が伸びてきそうだ。

葉の茂りも旺盛。元気で何より。

 

それにしても、他の樹木たちよりも明らかに成長が早い。

一年生の野菜の成長を見ているかのようだ。

もう少ししたら植え替えをしてあげてもいいかもしれない。

 

ちなみについに、葉を摘んでカレーに使ってみた!

摘んで嗅いでみると、スパイシーな香りが鼻をくすぐる。

今まで嗅いだことのない香りだ。

 

カレーに使ってみると、いつもと香りが違う……ような気がする。

数枚しか入れていないので香りが弱かったのかもしれない。

もう少し大きくなったら、今回よりも多めに摘んでみようと思う。

 

 

2020年8月6日測定(写真を撮り忘れたので11日に記載)

 

樹高31.0㎝

短径(葉の広がり)36.0㎝

長径(葉の広がり)37.0㎝


 

 

2020年9月1日

 

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2020年9月1日①

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2020年9月1日②

 

2020年9月1日追記。

 

さらに枝を増やし、背をグッと高くした。

 

一週間前にも少し観察をしたのだが、その時よりも

さらに大きくなっている。

 

さすがは熱帯植物。暑さを糧にどんどん成長していく。

 

面白いことに、横には広がらずに

縦方向に大きくなっている印象がある。

 

下の枝は中部の枝よりも小さく、上部の枝は成長途中のため
当然小さい。
したがって樹形は球形のようになっている。

 

それに枝がきれいに同心円から生えるので、
樹形がとても整頓されている。

 

光がすべての葉に当たるように計算された枝の配置。

 

 

折れ曲がった枝も無く、いびつさが無いとても素直な樹形だ。
見ていて気持ちよさまである。

 

 

 

 

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2020年9月1日③

 

幹もしっかりとしてきて、根本は木質化している。

 

割と風で樹が倒れてしまいそうになるくらいしなるので
これで耐久力も上がってくれるだろう。

 

後はもう少し幹が太くなってくれると良いな。
鉢を持って移動したりすると、振動で可哀そうなくらいしなる。

 

さて、そろそろ根詰まりをしてきそうだったので、
一回り大きい鉢に植え替えてあげよう、そうしよう。

 

 

 

2020年9月1日測定

 

樹高46.0㎝

短径(葉の広がり)46.0㎝

長径(葉の広がり)43.0㎝

 

 

 

2020年10月8日追記

 

計測は10月2日に行った。

 

気温が下がってきた感がある。

 

その影響か、成長が目に見えて遅くなった。

また、樹の高さは上がるが、横幅は大きくならない。

円筒形に、直径が変わらずに縦方向に伸びている感じである。

 

少しあげる水の量を減らした。夏よりも蒸発量は少ないし、
要求量も少ないだろうという考えである。

 

相変わらず根元がふらふらで、ちょっとした傾斜があれば
その方向に倒れてしまう。

 

土をもう少し根元にかけてあげるべきか。

 

 

2020年10月2日測定

 

樹高54.0㎝

短径(葉の広がり)53.0㎝

長径(葉の広がり)51.0㎝

 

 

2020年12月14日追記

 

しばらく成長が止まると予想しているので写真は無し。

 

代わりにカレーリーフの置かれた状況と状態について

残しておくことにする。

 

そもそもカレーリーフは我が家の無加温温室内に置いてある。

 

 

11月になると夜間の気温が一桁になることも多くなった。

日中は15度くらいにはなるが、かなり気温が下がった。

 

そこで11月の頭くらいから温室内にさらに簡易温室を作り、

そのなかで過ごしてもらっている。

 

簡易温室内は日中、空間が区切られていることで25度くらいに

上がることもあり、また隙間風も当たらないのでよいかもしれない。

 

また心配なので、保温球代わりに40Wの電球を温室内につるし、
サーモスタットで12度を切ったら点灯するように設定。

 

おかげで外気温よりも2度強くらいハウス内が高くなるようになった。

 

 

カレーリーフは、寒くなると葉を落としてしまうと聞いてたが、

11月時点では今のところ落としていない。

成長は止まったが、葉は青く茂らせている。

 

ネット上の情報だと耐寒温度にばらつきがあり、

10度以上だったり、15度以上だったり、

はたまた0度前後だったりとはっきりしない。

 

中には、葉は落とすものの氷点下2.2℃を経験しても

枯死しないで翌春に新葉を出した、という報告もある。

 

おそらくだが、

  • 何℃付近になると葉を落とし始めるのか。
  • 何℃付近になると枯れるのか。

このどちらに耐寒温度の基準を置くかで、既述のずれが

出ているのではないか?

 

また、樹の大きさによっても耐寒性は変わるらしい。

(樹のサイズが大きいほど耐寒性は高くなる。体が冷えにくいから?)

 

ということで、どんな大きさのカレーリーフが何℃付近で葉を落とし、
何℃付近で枯れ始めるのかがあいまいなのだと思う。

 

少なくとも、僕の個体に関しては、

無加温温室内にさらに作った簡易温室内においてあり

上記の10月時点の計測値から大きさに変化がない大きさで、

電球ありで夜間に7℃になっても葉を落としていない。

ということになっている。

 

おそらく深夜の最も寒いときは6℃付近にまで気温が下がっている

かもしれないが、それでも葉は落ちていない。

 

これからもう少し観察を続けたい。

 

 

 

12月

 

12月に入り、日中の気温が10度を下回る日が出てくるようになった。

夜間には5度を下回る日も多い。

 

おかげで電球が一日中点灯しっぱなしなんて日もある。

 

しかし、そのような気温になっても

葉は落ちることも無く、変色もしていない。

 

だがついに、12月14日、最高気温が4℃、最低気温が0℃という

予報が出た。

 

日中には雪がちらつき、本格的な冬到来といった様子だ。

 

カレーリーフに関しては、これ以上無加温温室に置いておくのは

葉を落とさずにいさせるには不可能に思える。

 

様子を見て、変色が見られたら部屋に取り込もう。

 

 

Part2へと続く。