ユウトの標本箱

ユウトの自然ブログです。昆虫や植物、自然のことばっかり書いていきます。

サボテン『玉翁』の栽培記録@新潟県西部

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2020年5月6日

 

先日ホームセンターにてサボテンの『玉翁』を購入。

 

玉翁は学名をMammillaria hahnianaという。

 

白くてふわふわの毛が生える可愛い見た目。

 

でも毛の下には硬い棘があって、そこはしっかりとサボテン。

 

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てっぺんはくぼんでいる。富士山かな?

 

中央の周辺が盛り上がっていて、そこからピンク色の花が咲く。

可憐な花。サボテン自体は地味なので、花の綺麗さがより際立つ。

 

花は朝方に開き始め、日暮れ頃になり閉じる。

花はこれを数日繰り返し、その後はサボテンの中に埋まっていくように萎れていく。

 

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2020年5月1日の計測で、大きさは直径が11.5㎝、高さが7.5㎝。

 

これから夏にかけてどれだけ成長していくか楽しみである。

 

……冬は越せるのだろうか? 今からちょっと心配。

 

 

 

 20206月5日

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2020年6月5日

花の季節が過ぎたのか花を咲かせなくなった。

 

見た目に変化はない。

 

暑い日が多くなってきたが、さすがはサボテン。

なんともなさそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

ユウト流、初心者のためのラベルの作り方

ユウトです。

 

さて、世の中には様々なものを収集する人たちがいます。
俗にいうコレクターであります。

 

切手や瓶の蓋など、上げれば枚挙にいとまがありません。

 

そして、自然のものを対象に収集を行う人も数多くいますね。

 

鉱石、貝、そして昆虫など、そのひとが好きなものを集め、一つの場所に収めて楽しむものです。
これを標本と言ったりします(たぶんね)

 

さて、そんな収集、採集ですが、特に自然の標本において無くてならないものがあります。

 

それは、ラベルです。

 

それの名前が何で、いつ、どこで採集したものなのか。その情報が書かれた、
いわば標本の名札みたいなものです。

 

このラベル、個人的にめちゃくちゃ大事なものだと思います。

 

自然のものの標本にとって、それがどこでいつ採られたものなのかの情報は
とても価値があるものになるからです(学術的にもとっても大事)。

 

ラベル無しの標本……つまりどこでいつ採られたものなのか分からない標本は
正直ゴミと一緒だとボクは思いますよ。

 

とっても価値のある昆虫標本があったとして、それが今では絶滅して
採ることのできない地域で採られたものだったとしたら
それを証明するラベルがあるとないとでは標本の価値が雲泥の差です。

 

というわけで、ラベルはとっても大事なものなんですよ。

 

しかし! だからといって!

 

『ラベルの作り方なんて分からんわ!』

 

という初心者コレクターの人も多いはず。かつて僕もそうでした。

 

というわけで、今回はボクが学生時代に教わった、自分でのラベルの作り方を
紹介したいと思います。

 

市販のものもあるのでそれを使うのもいいですが、
自分で作ったら経済的!

 

ぜひともラベル作成の参考にしてみてください。

 

昆虫用の標本なので、貝、鉱石などに使えるラベルとは
ちょっと違うかもしれません。

 

 

 

簡単、ラベルの作り方

 

エクセルでラベルを作っていきます。

 

まず、作りたいラベルの横と縦の長さを決めます。
これ、結構大事。ラベルの大きさがバラバラだとちょっと格好悪くなります。

 

ボクのラベルの設定は、縦が27.60(46ピクセル)、横が9.89(96ピクセル)です。

 

続いて、標本の個体識別をやりやすいように、個体に簡単な名前を付けられる
セルを作っておきます。

 

これは無くてもいいですが、作っておくとかゆいところに手が届くときがあります。


切り離すときに『あっ、カッターの刃が上のラベルを切っちゃった!』とかいう
事故の予防にもなりますしね。

 

出来たら、セルを区切っている線をちょっと太くしておきましょう。


これは無くてもいいですが、ラベルが完成してから切り出すときに
個人的に便利に思ってます。

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ラベル①



 

こんな感じになります。

 

 

続いて、ここに採集したものの情報を書いていきましょう。

 

書いていく情報は人にもよるでしょうが、ボクは

  1. 場所
  2. 日付
  3. 採集者名
  4. 学名
  5. 和名

この辺りを書きます。

 

上段には1,2,3を文字サイズ5で書き、
下段には学名と和名を文字サイズ4で書きます。

 

ともに中央ぞろえにしておきましょう。

 

 

例えば、2015年5月31日の富山県富山市呉羽山
ユウトがマヤサンオサムシ(Carabus maiyasanus)を採集した場合、

 

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ラベル②

 

 

 

こんな感じで書きます。

 

日付と名前は一緒の行に書いて、日付,名前leg.というふうに書きます。

 

ボクのこだわりとしては、日付を日、月、年の順で書いて、
月は英語の略を書いてます。

 

また、採集者名の後ろに『leg.』と書き加えてます。
これはラテン語の"legit”の略です。

 

まあこの辺りは個人の自由でいいと思います。legなんて付けなくてもいいですし
日付の書き方もなんでもOKです。

 

下段ですが、種名は属名で1行、種小名で1行という風にすると収まりがいいです。

学名の下に和名を書いておきます。

 

また、和名の下に採集者の名前を英語表記で書いておくと個人的にかっこいいです。

 

 

というわけで、ラベル完成です。お疲れさまでした。

 

あとは印刷して、切り出して標本につけてあげましょう!

 

 

 

というわけで、ラベルの作り方を紹介しました。

 

最初にも言いましたが、これはあくまでも作り方の一例です。

 

いろんな人が作り方を紹介していますので、自分に合った作り方で
ラベルを作ってあげてください。

 

ラベルは、それを採集した思い出を思い出すきっかけになります。

 

ぜひ、価値あるラベルを付けてあげてくださいね。

 

 

 

冬だ! オサ掘りだ! 初心者のためにオサ掘りのコツを伝授!

どうも、ユウトです~。

 

季節は夏が過ぎ、秋も暮れ、やってくるのは寒い冬。

冬になると、昆虫たちは姿を消し、外は静かなものになります。

 

「昆虫採集はもうできないなあ」

そう思われがちですが。

 

実は昆虫採集は冬にもできます。

いや、むしろ冬だからこそできる昆虫採集がある。

 

それが、オサ掘りです。

 

 

オサ掘りとは?

オサ掘りとは、オサムシを掘ることです。名前のまんま(笑)

 

もう少し詳しく言うと、冬になって土や木の中で冬眠しているオサムシを掘り出して捕まえる採集方法のことです。

 

オサムシは冬になったら死ぬ昆虫ではなく、冬眠をする昆虫です。

 

ですので昆虫が採れなくなる冬において採集が可能な数少ない昆虫になります。

 

 

 

オサ掘りに必要な道具

夏などに行う昆虫採集の場合、必要な道具は虫捕り網(補虫網)なんかです。

 

しかしオサ掘りでは、虫網をもっていても全く役にたたない。

 

土とか気の中にいる彼らをどうやって網で捕まえられようか、いや捕まえられない(反語)。

 

じゃあ何が必要になるかというと、それがこれ。

 

 

 

 

GARDEN FRIENDS 片手鍬 巾広 390mm

GARDEN FRIENDS 片手鍬 巾広 390mm

 

 

 

片手ぐわです。

 

これを使い、オサムシのいそうな崖や倒木なんかを崩していきます。

 

あとはてが汚れたり傷つかないように手袋やオサムシを入れる入れ物などありますが、片手ぐわは必ず必要です。

オサ掘りしたいなら絶対入手しましょう。

 

個人的には、片手ぐわの中でも

 

 

 

大五郎 ステン片手鍬 イカ型

大五郎 ステン片手鍬 イカ型

 

 

こういう、両側に普通の刃とフォークみたいな刃がついているくわがオススメ。

 

普通の刃は土壁とかを崩すときに、フォークの刃は倒木の樹皮を引っぺがすときに使えます。

 

 

 

オサ掘りのコツ

オサ掘り初心者にとってまず最初に困るのが、

「どこを掘ればいいのか分からないよお」という悩み。

 

ボクも最初は苦労しました。

というか、それなりに慣れた今でもちょっと悩むこともあります。

オサムシの種類ごとに冬眠する場所が違ったりするので。

 

 

①崖の掘りポイント

基本的に、オサムシは崖があったらその一番上、草の根っこが絡んでいそうな、乾燥しなさそうな場所に冬眠します。

 

カサカサに乾燥した場所や、崖の真ん中とかには冬眠してません。

 

乾燥している場所に冬眠しないのは、きっと乾いて死んじゃうから。

崖の真ん中はモグラとか天敵が来るかもしれないので、食べられないように。

こんな理由があるんでしょうが、詳しくは不明です。

しかしとにかく、冬眠はしないのです。

 

まずオサ掘りをするときは、「草のねっこが絡んでいて乾かなさそうな土」のあるところを探してみましょう。

 

 

②枯れ木の掘りポイント

枯れ木にもオサムシは冬眠します。クロナガオサムシとか、マイマイカブリとか。

 

枯れ木を掘るときは、まずその倒木の材質を見ます。

  • 樹は乾燥していないか?
  • ある程度腐り、くわで簡単に崩せるくらいに柔らかいか?
  • コケなんかが絡まりすぎて、内部は草とかの根っこだらけになっていないか?

ボクが見るのは大体この辺りです。

 

まず、乾燥した樹には冬眠しません。理由はさっきと同じです。

 

また、オサムシは樹を掘り進めるような体の形や牙なんかを持ってはいません。

したがって、

「自分の力でも潜り込むことができるような、柔らかい材質の樹」

に入って冬眠をするわけです。

 

なので掘るときに選ぶべき樹は、

ある程度柔らかくて湿ったものである必要があります。

 

しかし、湿りすぎてコケまみれな樹は反対に冬眠をしないような印象です。

くわを樹に入れてみて、樹の中に根っこなんかがかなり入り込んでいるものには

いた試しがありません。

 

また、枯れ木のある場所も重要です。

個人的に思ういそうなポイントとしては、

 

  • 地面に接していない、宙に浮かんだ枯れ木の部分。
  • 枝分かれしている部分の、分かれ部分。

 

この2つがあります。

 

地面に接していなければ、天敵のモグラに食べられなくてすみますし、また水没もしにくいはずです。

枝分かれ部分に関しては、これはどうしてなのかは分かりませんが、いることが多いです。乾燥しにくいんでしょうか?

 

 

③根返りした倒木の掘りポイント

根返りした(根っこごと倒れた)倒木も、実はかなりの掘りポイントです。

 

根返りした倒木は、①と②がミックスした場所。2つの場所の掘りポイントを両方見ながら掘るといいです。

 

オサムシたちが冬眠したくなるような場所というのは案外少なく、彼らにとって根返りした倒木は絶好の冬眠ポイントです。

 

いい場所を見つけたら、結構な数のオサムシを得ることができますよ。

 

根返りの倒木を選ぶときは、「しっかり根っこに土が残っている倒木」を選びましょうね。

 

 

 

 

番外編

これらに当てはまらないオサムシも中にはいます。代表的なのはセアカオサムシです。

 

 

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参考元:http://daisetsuzan.sakura.ne.jp/kitoushi/animal/seakaosamushi.html

 

このオサムシは、厚いコケの下で冬眠をします。

なのでこのオサムシを探すときは「厚めのコケ」をひっくり返しながら探します。

 

 

 

宝探しみたいなオサ掘りをやってみよう

 

オサ掘りは、ボク的には「宝探し」みたいでとてもおもしろいです。

 

いそうな場所を、くわを使って掘り探す。まさに宝探しです。

 

 

また、オサ掘りをしているとオサムシ以外にも昆虫が採れることもあります。

 

コクワガタヒラタクワガタはその一つ。季節外れのクワガタに、ちょっと嬉しくなるかも。

 

ときたまスズメバチなんかが出てくることも。冬眠中なので動きは鈍いですが、触っていると刺される注意を。

 

 

自分でオサムシを掘り出した時の嬉しさはひとしお。寒くなってきたら、ぜひともオサ掘りを挑戦してみてくださいね。

 

 

ということで、今回はここまで。

終わり!

ユウトの自己紹介

はじめましての人ははじめまして。ユウトと言います。

 

好奇心食堂(http://yu7201.net)というブログをやっている者です。

 

このブログでは昆虫とかについてのことばかりを書いていこうと思います。

 

 

ユウトの昆虫歴

 

実は昆虫採集歴は浅いです。4年くらい?

 

大学に入るまでは、昆虫は好きでも「この虫はなんていうんだろう? 知らね」という段階でした。

 

大学で昆虫に詳しい先輩に出会い、その人に影響され昆虫の世界へ。

 

大学後半は昆虫を追いかけ、自然の中を駆けまわる生活をしてました。

特に初年度は、毎日のように標本作成をしており、一年で250体以上の昆虫標本を作製したのはいい思い出。

 

主に集めていたのはトンボ、オサムシ、ガ。

 

といっても雑食的に虫は採っていたので、これ以外にも採ってました。

ミーハー虫ばかり集めていたのは共通していること。

やっぱり採って楽しい見て楽しいものじゃないとね。

 

これからも昆虫採集はしたいなあと思っています。

 

島の昆虫が好き。なんだか変な進化してそうだから。

 

夢は昆虫採集して世界を旅してみたい。あ、食べ物もみながらね。

 

 

 

このブログで書いていくもの

 

これまでボクがやってきた昆虫採集の体験談、昆虫採集をするときに役立つ情報、また便利なグッズなんかを紹介していきます。

 

昆虫採集したい人、このブログから何かを知っていってね!